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細かすぎて役に立たない旅行ガイド

ニュージーランド(ペンギンに会いたい編①)

ニュージーランド旅行記事の続き。

 

ペンギンといえば南極というのが一般的な認識だが、南極よりも多くの種類のペンギンが生息する国がある。

キウイーランドこと、ニュージーランドである。

 


New Zealand Birds Onlineによると、ニュージーランド領内には14種類ものペンギンが見られるらしい。コウテイペンギン、キングペンギン、アデリーペンギン、ジェンツーペンギン、ヒゲペンギン、イワトビペンギンフィヨルドランドペンギン、スネアーズペンギン、シュレーターペンギン、マカロニペンギン、ロイヤルペンギン、イエローアイドペンギン、コガタペンギン、ハネジロペンギンである。

ペンギンの仲間全18種のうち、実に77%をカバーするペンギン大国なのだ。

 


そんな場所に行ってペンギンを見ないのは愚か者の所業と言って間違いない。

ニュージーランドに行っておきながら「ロイヤルアルバトロスにしか会わなかったわ」「羊が多すぎて生き物はお腹いっぱいだったわ」という諸氏は心の底から悔い改めるように。諸君らは神に等しい美しい生き物を見逃したのだ。ハハハ残念だったな。

 

 

 

さて、南島に分布するのはコガタ、ハネジロの小さきペンギンたち、イエローアイドペンギン、フィヨルドランドペンギンの4種類である。

我々が行ったのは夏だったので、フィヨルドランドペンギンは既に子育てを終え去っていた。

 


というわけで、我々はイエローアイドペンギン、コガタペンギンに会いに行った。ハネジロペンギンは日程の都合で会えなかったけど、まあコガタペンギンみたいなもんだからいいや。

 

さて、今回訪れたペンギン聖地は以下の4箇所である。

  • キュリオベイ
  • ペンギンプレイス
  • オアマルブルーペンギンコロニー
  • ブッシービーチ

 


このうち、キュリオベイ、ペンギンプレイス、ブッシービーチがイエローアイドペンギンの観察ポイントである。いずれも南島、車でアクセスしやすい場所にある。

 

それでは、ニュージーランドで会ったペンギンたちについて、4回に分けて書いていこう。

まずはキュリオベイから。

 

 

キュリオベイ

千葉県でいう南房総市白浜の位置に、この聖地はある。

 

イカワのモーテルに荷物を置いて車に乗り、辿り着いたのは午後7時前。まだ日は高い。

駐車場近くに観察ポイントへの案内板があったのだが、うっかり見落とし、そこそこ広いビーチをペンギンを探して歩き回る羽目になった。

 

彷徨うこと約20分。諦めて帰ろうとしたその時、駐車場近くにPenguin Walkなる小道を見つけた。

コレがソレか!

テクテク進むとビーチに下りる階段があった。階段の踊り場には、ペンギンの写真や案内板が並んでいる。

匂う、匂うぞ!ペンギンの匂いだ!

 

途中、「ペンギンからは50m離れてね」という意の看板もあり(50mって遠くね?)、嫌な予感がしつつもカンカン下りていくと、イカついカメラやゴツい双眼鏡を抱えた人々が10数人スタンバイしていた。

んもう、ペンギンがいそうな予感プンプンである。

 

ビーチは砂浜ではなく、層状の岩でできており、ペンギンが通る場所には、立ち入り禁止のロープが引いてあった。

ロープ近くの座りやすそうな岩に陣取り、負けじとスタンバイ。ペンギン様のお出ましを待つ。

 

・・・待つ、待つ、待つ。

 

20時を過ぎても、まだ現れる気配はない。

21時になり、気温が下がって鼻の頭が冷えてくる。それでも現れない。

双眼鏡で海を見ると、何やら怪しげな影が見える。すわペンギンか!と期待すればユラユラ揺れる海藻である。昆布このやろう。

 

そうして待つうち、不安になってきた。

おかしい、ペンギンなんてその辺にいるんじゃなかったのか。本当にペンギンは来るのか。そもそも、この人たちは本当にペンギンを待っているのか。

隣のアンちゃんに「あなたが待っているのはペンギンですか?」と聞こうと思ったその時、不意にざわめきが起こった。

 

ペンギン様の登場である。

予想に反して、森の中から現れた。

ガイドブックには「エサを取りに海に出たペンギンは、夕方に巣に帰って来ます。」などと書いてあったような気がするのだが。

ペンギン様の考えは、我々のような下等生物には理解できないのだろう。よしよし、ペンギン尊いぞ。

 

さあコレがそのペンギンたちだ!!刮目して見よ!!

 


キュリオベイのペンギン

(中央あたりの白黒の動く点がペンギン、実は2羽いる。)

・・・遠い。遠過ぎる。尊いけど遠い。とうとおい。

スマホ用の望遠レンズを通してコレである。

 

しかし、後にこれでもまだ近かったのだと知る。

 

続く!

 

 

キュリオベイはこちら