ウラジオストク(出発〜ウラジオストク到着編)
5月24日。やらなければ、と思いながら延ばし延ばしにしていたら、あっという間に出発日前日になってしまった。
ほぼ徹夜で準備をして、ややハイな気持ちで成田行きの横須賀線に乗った。
NEXやスカイライナーなぞ使わない。せっかくの休日なのだ、のんびり行こうではないか。
と、思ったそばから、やや飽きつつ。
成田空港に着き、成田空港第一ターミナル北ウイングへ。
オーロラ航空のカウンタースタッフは、テキパキと手際が良く、非常に好感が持てる。
チェックイン後、手荷物検査をすんなりパスし、自動化ゲートを抜けると、思ったよりも時間が余ってしまった。
ぼんやりと時間を潰し、バスで飛行機の前まで。
タラップで飛行機に乗り込むと、今から旅に出るのだぞ、いう感じがする。
だから、往路に関しては、バスでドナドナされる方が好きである。
ボーディングブリッジは、なんというか色気がない。出発ロビーから乗り込み、ブーンと飛んで、到着ロビーに降りる。まるで3分クッキングだ。
さて、5月25日14時05分、我らがオーロラ航空3639便は、成田空港を定刻で出発した。
きちんと比較した訳ではないが、ロシアの航空会社は、離陸後、車輪をしまうのがやたらに早い気がする。
フワッと浮かぶ、と同時に格納してしまう。以前乗ったアエロフロートも早かった。
(なお、帰りのS7航空も早かった。)
この辺りが空軍上がり、というやつなのか。
アエロフロートといえば、以前、機内サービスのリンゴジュースがやたらにうまかったので、今回もリンゴジュースをいただいた。
やはり美味。しっかりと酸味があり、締まった香りがする。
人気があるらしく、まばらにしか客が乗っていないのに、すぐに新しいパックが開けられていた。
リンゴジュースを堪能し、持ち込んだ本を読んでいたら、2時間55分のフライトはあっという間。
ダーチャに衝撃を受けつつ、飛行機は、やや強引にウラジオストク国際空港に着陸した。
ウラジオストク航空は、がらんとしていて、ロシア軍の輸送機だろうか、飾り気のないジェット機がいくつか並んでいた。
タラップを降り、バスに乗り込む。
空港ビルに近づくと、どこかから「・・・松山空港やな」と聞こえてきた。
確かに松山空港に似ていなくもない。というか、地方の空港なんてまあ似たり寄ったりなのであろう。
何しろ乗客が少ないので、入国審査も荷物引き取りもスムーズで、少し拍子抜けしつつ、ATMを探す。
すぐにATMコーナーは見つかったが、ロシア語表記しかなかったり、カードを認識しなかったり、3機ほど試してやっと5,000ルーブル(8,500〜9,000円程度)を引き出せた。
この時、うっかり一度に引き出してしまったため、5,000ルーブル札が出てきてしまった。
高額紙幣は使いづらい。何度かに分けるべきであった。
タクシー編に続く。
おまけ
飛行機から見たロシアの森。
多分ヒグマいっぱい。アムールタイガーもいるかもしれない。
見渡す限り人里のない森に、一筋の道路。
見てるだけで不安に駆られるのは私だけではあるまい。
ウラジオストク(ダーチャ)
ダーチャとは、Wikipedia先生のお言葉をお借りすると、以下のようなものであるらしい。
ダーチャ(ロシア語: дачаダーチャ、英語: Dacha)は、ロシア・旧ソ連圏で一般的な菜園付きセカンドハウスである。
詳しくは知らないけど、夏にはダーチャで野菜を作って過ごすらしい、とか、旧ソ連時代に広がったらしい、とか、そんな断片的な物事だけは聞いたことがあって、「自給自足で丁寧な暮らしをダーチャで」といった、雑なイメージを持っていた。
が、しかし、である。
成田からのフライトで、まもなくウラジオストクに到着しようかという時に現れた、畑つきの家々。
多分ダーチャ。一面に、すげえいっぱいある。
そして、恐らく今から種まきなのだろう、どの畑も綺麗に耕され、整えられていて、荒れた畑はないように見えた。
ガイドブックによるとウラジオストクの人口が約60万人、ざっくり1〜2万世帯くらいでしょう?それに対してこのダーチャの数。けっこうな所有率なのでは・・・。
(後で調べたら、正確な数字は見つからなかったものの、6割とか8割とか、かなりの所有率だった。)
「ナチュラルでロハスな生活」とか「手作りのジャムで丁寧な暮らし」とか、そういうファッション農業じゃなくて、本気で食糧自給自足してたのねプラスチーチェ。
そういえば、ウラジオストクに着いてから、3つくらいスーパーマーケットを回ったけど、野菜はほとんど売ってなかった。せいぜいリンゴと青菜くらい。
ロシア人にとって、野菜はダーチャで作るもの、なんだろうか。
ああ、この衝撃をどう伝えたものか。
子どもの頃、ニュースで「棚に何もないロシアのスーパーマーケット」を見て、私は恐怖を感じたのだ。
普通の日本のサラリーマン家庭で育った私には、それ即ち飢えを意味するように思えた。
ロシアくらい進んだ国でも、こんなことがありえるの、と。
しかし、実際はダーチャの作物でなんとかなっていたのではないか。
ロシア家庭のサバイバル力って、恐ろしく高いのでは。
いつかロシアの人と話すことがあったら、ダーチャについて聞いてみたい。
ウラジオストク(ロシア語編)
ウラジオストクでは、思ったより英語が通じた。と言っても、若い人や接客業の人は通じるという程度で、年配の人はほとんど通じないようだ。
当然ながら、看板などは全てキリル文字で、英語表記もほとんどなかった。
(そんなこともあろうかと、出発前にキリル文字を読めるようにして行ったので、駅や店を探すのには困らなかった。)
会話は、以下の簡単な言葉と、指差しと、Google翻訳で乗り切った。
「ズドラーストビチェ(Hello)」
「パジャールスタ(Excuse me/please/you're welcomeが、なんとこの一語で!)」
「スパシーバ(Thank you)」
「ダスビダーニャ(Goodbye)」
「ダーイチェパジャールスタ(please give me)」
「ヤハチューパイチー(I want to go、紙の地図を指差して)」
まあ、それで少なくともこちらの要求は伝わるし、問答無用でロシア語で返されてポカンとしたりするけれども、ジェスチャーとかを見つつ、半分勘に頼り、バス乗って博物館行って買い物して食事するくらいはできた。
つうか、日本でもそれくらいしか話してないしな。十分であろう。
そういえば、Google翻訳のインスタント翻訳機能は博物館でとても役立った。
何しろほとんど英語表記がないので、ロシア語を知らずに博物館をちゃんと楽しみたければ、インスタント機能は必須であろう。(一応カメラ禁止でないところでのみ使用した。)
ロシア語ー日本語ではその機能が使えないようで、ロシア語ー英語で使った。
ウラジオストクの人々は、困ってそうな人にわざわざ自分から声をかけたりはしないけど、声をかけられたら、できる範囲できっちり相手にしてくれる印象である。
日本で一般に考えられている程冷たくないし、かといって感激する程親切でもない。普通に普通だ。
なんというか、人々の心の温度は、同じ人間同士、どこでもそう変わらないのだろう。
ちなみに、できない場合は素っ気なくニェット(No)と言われる。そう言われたら「これが本場のニェットか!」と喜ぶしかない。
ウラジオストク(キリル文字編)
真面目にキリル文字を覚えようと来てくださった方には申し訳ないが、はっきり言ってここでは貴方のお役には立てない。
申し訳ないので、そのうち真面目にキリル文字を記事を書こうかしら、と思案中。乞うご期待。
さて、キリル文字もABCの歌がある。
これを覚えるために、チマチマ語呂合わせを作ったので、ここに記しておく。
始めに登場人物を紹介しよう。
Abe Bay:アベ湾。アベ湾のビーチでは毎週末、ゲイのパーティーが開催され、盛り上がる。
(実際はベイじゃなくてヴェーだけどまぁ気にすんな。)
ちなみに、アベ湾には鮭が産卵する川が流れ込んでおり、高品質のイクラが名物である。
これからパーティーに集まるゲイたちが登場するが、プライバシーの保護のためイニシャルで呼ぶ。
エヌ氏:マゾヒストの外科医。救急指定病院に勤めており、緊急オペのために呼び出されるため、よくパーティーの途中で帰ってしまう。
愛車はエンジン音のうるさいハーレーダビッドソン。
エフ氏:サディストの格闘家。超強い。どんなに激しく戦っても傷ひとつない。
もう意味がわからないほど強い、ロシアの英雄。
しかし、いつもエフ氏ばっかり勝つとおもしろくないため、最近の試合では、エフ氏が勝つと観客は失望の溜息を漏らす。
しかしエフ氏はそんなことも気にせず勝つと無邪気に喜ぶ。
トビョールドゥイズ:エフ氏のライバルの格闘家。
感情が面に出やすく、よくエフ氏に負けて泣いている。
そういえば、イニシャルじゃないですねまぁ気にすんな。
それでは語呂合わせをば。
Abe Bay、ゲイでイェーイよ。
全然良いイクラとかよ。
帰るM、エヌ、オペへ。(ドゥルルルル)
Sっていうエフは強え。
(観客)「ちぇーっ。」
(エフ氏)「シャー!ッシャー!!」
トビョールドゥイズ泣く。
今エフ傷無く、英雄や。
覚えましたか。
ウラジオストク(旅の準備編)
高校の地理の授業で、何の経緯だったか、教師からウラジオストクという街の説明を受けた。
ウラジオストク、正確にはヴラディ・ヴォストークは「東を征服せよ」という意味で、ロシア悲願の不凍港として極東の重要軍事拠点であったこと、シベリア鉄道の東の始発駅があるということ。
あまり真面目な生徒ではなかったので、学校で習ったことなど、ほとんど覚えてやしないけれども、それらの知識は20年近く経っても何故か記憶に残っていた。
だからというわけではないけれど、2017年8月からE-visaで渡航できるようになったと知り、いそいそと一人出かけ、つい先週帰って来た。
ちなみに、初の海外一人旅である。
まずは、準備について書こう。
飛行機は往路オーロラ航空、復路S7航空で安いチケットを入手し、ホテルも立地の良い「ヴェルサイユ」にシングルルームを予約した。
電子ビザに関しては、ロシア連邦外務省のビザ申請ページがやたらに親切なので、特に苦労もせずに申請できた。電子ビザが許可されている18ヶ国を見ると、なかなかに興味深い。
発給は受理から4日以内とのことだったが、シーズンオフのためか予想外に早く、申請後2日で発給された。
これでとりあえず、行って泊まって帰ることはできる。あとは現地で行動するための準備である。
備忘録の意味も込めて、事前に行った作業を以下に列記しておく。
1. 現地情報の収集と旅程
以下のサイト及びガイドブック(と、トリップアドバイザーと、一応外務省の海外安全ホームページ)を参考にした。
・地球の歩き方編集室『17 地球の歩き方 Plat ウラジオストク (地球の歩き方 Plat 17)』
2018/4/19発行の(多分)唯一のウラジオストク専門のガイドブック。この類のものは新しければ新しいほど良いので、直近発行されたこのガイドは最高と言える。
そこまで内容が濃くないのとで、大まかに知るのに良い。写真が綺麗。自動翻訳なのか、日本語がやや怪しいのが残念なところ。
上のガイドブックを書かれた方のページ。
かなり情報量が多く、観光地以外(日用品店など)も掲載されていて、かなり便利。
2. タクシーアプリのインストール
実際使うかはともかく、土地勘のない場所に単身乗り込むからには入れておきたい、タクシーアプリ。
ウラジオストクはUberが展開していないので、Gettというアプリをインストールし、カード情報を登録しておいた。(後にこれが役に立つ)
ロシア企業のYandex taxiというアプリもインストールしてみたけれど、支払い手段がキャッシュしか選択できなかった。さらに、現地ではロシア語表示に切り替わったので、今後も使わないのが無難だろう。
3. Googleマップの準備
現地でSIMカードを入手する予定ではあったけれど、現地の電波の状況がわからないので、念のためオフラインマップをダウンロード。
他に、気になるレストラン、観光名所などの場所を保存しておいた。
(2018/11/18追加 Googleマップより、Yandex Mapsアプリの方が100倍便利である)
4. ネット関連の準備
Amazonではロシアの格安SIMは見つからず、現地の空港で購入することにした。
(空港のBeelineで無愛想なオネーチャンに「プリペイドシム、パジャールスタ」と伝え、購入。4GB 400ルーブル=700円程度、1.7円/ルーブル)
また、ロシアではLINEが使えないらしく、色々調べてVPNアプリなるものをインストールした。
機械音痴なので詳しいことはわからん。とりあえずネットの海の神々が「こいつは信頼して良い」とおっしゃっていた「Windscribe」というアプリをインストールした。
(香港かアメリカ西海岸が繋がりやすかった)
5. コミュニケーションに関する準備
こちらは長くなるので別のエントリにしよう。
概略を書くと、Google翻訳のオフライン辞書のダウンロード、キリル文字を読めるようにしておくのと、使いそうなフレーズを覚えること。
続く。
ブダペストとワルシャワ
ニューイヤーシーズンに、ブダペスト、ワルシャワに行ってました。ブダペストは3日間、ワルシャワは1日滞在です。
短期滞在のため、情報の信頼性はその程度。
Ⅰ. 旅のもろもろ
1. 経路
成田から、ワルシャワはフレデリック・ショパン空港を経由して、ブダペスト、リストフィレンツェ空港へ。
ピアノの詩人からピアノの魔術師へ。なにやら萌えるチケットです。ロマン派ばんざい!
2. 飛行機
往復共にLOTポーランド航空。成田ーワルシャワ間は787なので快適。
ワルシャワーブダペスト間はプロペラ機なので快適ではない。(単に私がプロペラ機嫌いなだけ)
日本便でも日本人スッチーは乗ってないけど日本語担当のポーランド人?スッチーがやたら日本語うまい。
そういえば、ワルシャワの空港アナウンスの日本語もやたらうまかった。ワルシャワ大学の日本語科がレベル高い、とか聞いたことあるけど、そのせいかしら。
ちなみに日本語できないスッチーも、かなりフレンドリーで感じが良い。けっこういいぞLOTポーランド航空!
オヤカタヌードル食べ放題!(味の素ヨーロッパのカップラーメン)
あと、日本積み、ポーランド積みのどちらの機内食も美味いのはポイント高い。
3. 言葉
ブダペスト、ワルシャワ共に、日本語アクセントの英語でもしっかり通じる。キオスクのおばちゃんでも余裕で通じる。しかも、相手の英語もかなり聞き取りやすい。
とはいえ、「クスヌム(ハンガリー語のありがとう)」というと、みんなニコニコしてくれる。まぁ、私も外国人に「ありがとう」とタドタドしく言われると悪い気はしないし、この辺はお互い様だ。
ちなみにポーランド語のありがとうは覚えられなかった。呪文レベルに難しくて。
4. サービス業の人々
ブダペスト、ワルシャワ共にかなり親切で、物腰が柔らかい。これぞホスピタリティ的な。無愛想って聞いてたけど、全然そんなことはない。むしろ人によってはとてもフレンドリー。
そういえば、ホテルスタッフのオニーチャンが「日本の焼き鳥屋でバイトしてたよ!」ってニコニコ話しかけてきて、「日本のフェイバリットフードはたこ焼きとじゃがりこだよ!」って言うのには脱力した。
もっと美味しいもんある気がするけど、彼の好みではなかったのか。むしろ焼き鳥はフェイバリットじゃないのか。
5. 物価と為替
ブダペスト、ワルシャワ共に、日本より少し安い。感覚としては台湾くらい?ブダペストよりワルシャワの方が少し高い感じ。
ホテル代が特に安い。不動産屋に貼ってある間取り図を見た感じでは、マンションの賃料もかなり安い。(1LDKで30,000フォリントとかだった気がする。あくまで気がするだけ)
ポーランドも、1ズオッティざっくり1/3ドル弱なので計算しやすい。
6. トイレ
ハンガリー、ポーランド共に基本的には汚くはないけど、たまに怪しげな水滴が落ちてるので、磨いてから紙敷いて座るのが良い。
飲食店とショッピングモール以外は基本有料、だいたい200フォリント、2ズオッティ前後。そういえばブダペストの「世界一美しい」マクドナルドは有料だった。
有料トイレは、必ず入口におばちゃんがいて、ちゃんと領収書をくれる。
7. 動物
カラスが白黒!魔女宅に出てくるあいつ!かわいい!
街中に犬の散歩多し。時間帯に寄らず、通りを歩いていると必ず犬に会う。
ほとんど中〜大型犬で、かなり躾がキチンとしてる印象。(紐がピンと張ってないで、まっすぐ歩いてる)
でもブダペストはアレだな、犬糞用ゴミ箱とか街中にあるのに、割とブツがその辺に転がってたりするので油断できない。
ニャンコは全然見かけなかった。猫食じゃなければ寒いからかな。
8. タバコあれこれ
にも関わらず、ブダペストでは老若男女みんな歩きタバコしていたのに、ワルシャワでは誰もしてなかった。
ご近所の国でも全然違うのねえ。
Ⅱ. ブダペスト
1. 第一印象
ブダペストでは、総じてみんな背が高い。女子の平均身長は170センチくらいじゃないだろうか。(中年以上はそれよりは小さいかも。)
そのためか、地下鉄の椅子の高さとかトイレの蛇口の位置とか、超ちょうどいい。超快適。
ちなみに、ワルシャワではそこまで感じなかったけど、夫によると、ワルシャワの空港のトイレでは、朝顔の位置がギリギリの高さだったらしい。
単に彼の足が短いのでは、というツッコミはナシで。(そんなに短くないと思う)
あ、あとブダペストは街の規模の割にアダルトショップが多かった。駅周辺に堂々と複数件あったし、駅構内にも堂々と広告があった。
オープンだな!
一階は食品店、二階は仲見世みたいな土産物屋がたくさん並ぶ、大きな商店街。
生鮮食品を室温で置いてる割に、特有の匂いがしないのは寒いから?
八百屋のバナナがどこもみんな黒い。長い旅を経てたどり着いたから?いや、バナナって青い状態で運んできて、売る時に追熟するから、産地が遠くても黄色いバナナ出せるよな。ということはあえての黒なのか?黒い=甘くて良いバナナ的な価値観?
特筆すべきは肉屋。豚、牛、鶏、ガチョウ・・・と動物ごとに店が分かれてる。しかも、色んな部位が売ってる。旅行だと買えないけど、見てるだけで超楽しい。そこまで肉が好きでない上に、大して料理が得意でない私でも、「アレ何にしたらおいしいかな?」ってワクワクする。
あと、パン屋とかお菓子屋とかチーズ屋とか加工食品屋?みたいなやつもある。
やはり内陸国だけあって、魚屋は圧倒的に少なかった。1店くらいしかなかった気がする。
あと、卵の紙パック持参して卵買ってるおじさんがいて、さっすがヨーロッパ、エコ意識高えって感心。
3. スーパーマーケット
一個10円くらいでパンが雑に売られてるのにまず笑う。まさに一山いくら。
やはり魚は少ない。真空パックのスモークサーモンくらいしか売ってない。
肉類は精肉から加工品までさまざま。
中央市場にもあったけど、丸のままの子豚をそのままふたつにぶった切ったやつとか売ってる。(血抜きはしてあるのでグロくはない)
我々が魚捌く感覚で、ハンガリーでは豚捌くのかな。すごいな。
生野菜はあんまりバラエティーがなくて印象に残ってない。
お菓子の類はEU圏内のものが入り乱れていて、ハンガリー製品を探すのが大変。そこら中にある「SPAR」だと本当に全然ないけど、ハンガリー資本のスーパー「PRIMA」だとそれなりに見つけられる。
4. 恐怖の館
ブダペストにある、「ナチスと共産党にどんなに酷いことをされたか」を展示した博物館。展示に臨場感があり、歴史を知らなくても鬱になる。
なぜか激混み。開館と同時に入って、見終わって出てきたら、館をぐるっと巻いて行列が出来てた。なぜ。
そういえば、出口近くに自由記入用のノートがあったんだけど、「共産主義万歳(実際は簡体字)!We believe!」との落書きがあったのが印象的。
多分誰も読めないだろうし、まぁそう考えるのも個人の自由だけど、ソレここに書くことじゃないよ。
と思ったら、それを読んだらしき誰かが、それに対して「bullshit」とのコメント。読めんのかよ。
5. 公共交通機関
地下鉄、路面電車、バスを使用。料金が時間制?だかなんだかで、オーバーすると罰金だとか、すげえ複雑なので、72時間乗り放題券使用。
地下鉄は、改札がなくて、エスカレーター前にいるコワモテのおっちゃんに乗り放題券を見せて入る。乗り放題じゃない人は、切符を変な機械でガッチャンコしたやつをおっちゃんに見せる。システムが全然わからん。
バスは2台分が蛇腹で繋がってる素敵仕様。
6. ユダヤ人街
トランプのアレもあって警戒してたけど、平和そのもの。
ていうか、そもそも人があんまりいない。こんなところでテロしても無意味なレベルで人がいない。
そんなわけで、安心してユダヤ料理を食べて来ました。
7. エスカレーター(特に地下鉄)
すげえ速い。多分日本の倍くらいの速さ。冗談のように速い。昔の記録映画みたいな。パタパタ進む。
最初は面食らったけど、慣れるとサクサク進んで快適。これなら歩かなくても良いわ。
8. 乗用車
チェコとかオランダとか、EU圏内の他国のナンバーの車を見かけた。
島国の人間としては、こういうので感動する。(私は境界萌えの気がある)
車としては、ドイツ車、日本車、その他欧州車の順に多い印象。(あくまで印象)
9. ブダペストっこは寒さに強い
すげえ寒いのに、屋台が至るところに建ってて、みんな楽しそうに、ソワソワしながらホットワイン(すぐ冷める)を飲んだり、謎の粉物(バラエティ豊か)を食べたりしてる。超寒いのに!歩いてないと余計寒いのに!なんでジッとしてモノ食べていられるのさ!
屋台の混雑とは対照的に、室内のレストランを覗くと空いてたりするので、あえての外なんだきっと。
年末だから?外の開放感が楽しい?寒いほど偉いとかそういうのあるのかな?
ちなみに、私はホットワイン(しつこいようだがすぐ冷める)一杯飲む時間、ジッとしてたら尿意を催した。寒くて。
Ⅲ. ワルシャワ
1. ワルシャワのレストラン
大晦日でも、けっこうお店やってた。
予約なしでレストランに入ったら、「予約が入ってるけど、そのお客さんが来るまでに出てくれるならいいよ!」と無理やり詰め込んでくれた。サンキュー、マネジャーみたいなおにいさん。
1時間でサクサク食べた。
2. 旧市街
元旦に訪問。大晦日によっぽどみんな暴れたんだろうか、そこら中に粉々に割れた酒瓶が転がってた。
そういえば、大晦日の夜、絶え間なく爆竹が鳴ってたな・・・。旧市街でもやってたのか。世界遺産なのに。(こういう感じ好き)
あと、水たまりで鳩が水浴びしてた。キュート。
3. ワルシャワ蜂起の像
デカい。下に潜り込むと、哀しげな表情の兵士像と目が合います。へいわだいじ。
4. ワルシャワの乗用車
ワルシャワでは公共交通機関使わずにUVERだけを使ったんだけど、乗った車どれも窓が手回しだった。(マツダ、オペルと他は忘れた)
確かヨーロッパだと、法律?でパワーウインドウの何かの部品に金属が使えない?とかで、すぐ壊れると聞いたことがあるけど、そのリスク回避なのかな?
Ⅳ. オチ
中欧の寒空の下、はしゃいでいたら、風邪を引いたけども、なかなか居心地の良いところでした。
旧共産圏なので、もっと東感強いと思ってたら、普通に普通だった。