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細かすぎて役に立たない旅行ガイド

ウラジオストク(ダーチャ)

ダーチャとは、Wikipedia先生のお言葉をお借りすると、以下のようなものであるらしい。

ダーチャ(ロシア語: дачаダーチャ、英語: Dacha)は、ロシア・旧ソ連圏で一般的な菜園付きセカンドハウスである。

 

詳しくは知らないけど、夏にはダーチャで野菜を作って過ごすらしい、とか、旧ソ連時代に広がったらしい、とか、そんな断片的な物事だけは聞いたことがあって、「自給自足で丁寧な暮らしをダーチャで」といった、雑なイメージを持っていた。

 

が、しかし、である。

 

成田からのフライトで、まもなくウラジオストクに到着しようかという時に現れた、畑つきの家々。

 

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多分ダーチャ。一面に、すげえいっぱいある。

そして、恐らく今から種まきなのだろう、どの畑も綺麗に耕され、整えられていて、荒れた畑はないように見えた。

 

ガイドブックによるとウラジオストクの人口が約60万人、ざっくり1〜2万世帯くらいでしょう?それに対してこのダーチャの数。けっこうな所有率なのでは・・・。

(後で調べたら、正確な数字は見つからなかったものの、6割とか8割とか、かなりの所有率だった。)

 

ナチュラルでロハスな生活」とか「手作りのジャムで丁寧な暮らし」とか、そういうファッション農業じゃなくて、本気で食糧自給自足してたのねプラスチーチェ。

 

そういえば、ウラジオストクに着いてから、3つくらいスーパーマーケットを回ったけど、野菜はほとんど売ってなかった。せいぜいリンゴと青菜くらい。

ロシア人にとって、野菜はダーチャで作るもの、なんだろうか。

 

ああ、この衝撃をどう伝えたものか。

子どもの頃、ニュースで「棚に何もないロシアのスーパーマーケット」を見て、私は恐怖を感じたのだ。

普通の日本のサラリーマン家庭で育った私には、それ即ち飢えを意味するように思えた。

ロシアくらい進んだ国でも、こんなことがありえるの、と。

 

しかし、実際はダーチャの作物でなんとかなっていたのではないか。

ロシア家庭のサバイバル力って、恐ろしく高いのでは。

 

いつかロシアの人と話すことがあったら、ダーチャについて聞いてみたい。