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細かすぎて役に立たない旅行ガイド

台風迫る広州で、おいしい飲茶が食べたい。(西關粤)

広州に旅行に来ている。ナウ現在、台風22号が我々の上を通過中である。

 

本当であれば、広州酒家で飲茶を食べたり、本場の牛乳プリンを食べたり、色々やりたいことはあったのだが、22号はやたらに強いらしい。

フィリピン通過時よりは勢力が弱まったとはいえ、下手に遠くまで行って帰れなくなるのも嫌なので、昼飯は宿泊しているGuangdong Victory Hotel(广东胜利宾馆)に入っているレストラン「西關粤」でいただいた。

 

ホテルに缶詰状態、何しろヒマである。

ヒマつぶしに食べたものでも書いていこう。

 

菊普茶(10RMB=163円)

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菊普茶は、プーアル茶に菊茶を混ぜたもので、プーアル茶よりも華やかでキャッチーな味である。とはいえ、プーアル茶も入っているので、これを飲んで中華料理を食べると、必ずと言っていいほど催す。華やかでキャッチーな快便茶である。

 

一緒に写っているのは注文用紙。食べたいものの横に欲しい個数を書き、店員に渡すと、チェックマークが書かれて返ってくる。そして、料理が届くとそこにハンコが押されるという、合理的なシステムである。こういうところは、さすが中国の飲茶店だ。

 

白灼时蔬菜(20RMB=326JPY)

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要は茹でたガイランである(多分)。写真ではわかりづらいが、菜っ葉が5層ほど積み重なっており、香港などで出てくるものの2、3倍のボリュームがある。

それなりに脂は使われているのだが、緑色の野菜というだけで何なヘルシーな食事のような錯覚が起き、「ヘルシーな野菜を食べたから、あとは何を食べても太らないよね?」などと思い込んで楽しく食事ができる。

 

韭黄鮮虾肠(30RMB=490JPY)

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みんな大好き腸粉、香りの良い黄ニラと、ゴリっとしたエビが入っている。皮の部分は、作ってからやや時間が経ったような感じで、もう少しプリッとしていて欲しい気はするが、まあおいしい。タレがあまり甘くない。

 

芙蓉煎裹蒸粽(25RMB=408JPY)
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メニューの粽の字でチマキと勘違いして注文すると、予想もしていなかったビジュアルのものが出てきた。ベタッ、ボソッとした中国風のごはんを固めて、すり下ろした芋?のようなモサモサした衣をつけて、たっぷりの油で焼いた食べ物である。なんとなく、漢方薬問屋に20mくらいまで近づいた時のような独特の中華風の香りがする。

まあここに書いてある通りの味である。

 

金沙奶皇包(19RMB=310JPY)
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中華まんの皮の中に卵の黄身に砂糖だのバターだのを混ぜたものが入っており、熱々トロトロでおいしいので、飲茶に行くと絶対食べる私の好物。「カスタードまん」などと説明されることもあるが、コーンスターチや牛乳で卵黄が薄められたカスタードクリームとは似て非なる、卵臭いデザートである。

ここの金沙包は、皮はずっしり系、中身はゴリゴリの甘さで、食いでがあって良い。

 

蟹子干蒸皇(31RMB=506JPY)
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蟹子と銘打っているが、蟹子よりも豚肉の存在感が強い。ミンチではなく、ごつごつとした肉の塊をどうにかして焼売の形に作り上げてある。しかし、全く臭みはなく、あまり肉が得意でない私でもおいしく食べられる。

 

そろそろ風も弱くなってきたので、夜はホテルの外に出たいと思う。

(1JPY=16.3RMB、2018/9/16現在)