日日是女子日

食ったり飲んだり

GW旅行計画(インド、ロシアとヨーロッパ)

1年以上前。新天皇即位の日が休みになることが決まる前から、今年のゴールデンウィークは、有休で休みをつなげて長旅をしようと思っていた。

元号が変わるタイミングだが、我々は遠く離れた海外で新元号をお祝いし、令和の新天皇の威光を遥々届けることを引き受けた。

その後、5月1日が今年限りの祝日になったお陰で、有給休暇を3日間も節約できた。ここぞとばかりに有休を投入、全部で11連休を手に入れた。


その連休で、まず、我々はモスクワからベルリンに寝台列車で行こうと考えた。以前、モスクワに行った際、エアポートエクスプレスの終着駅であるベラルースキー駅から、寝台列車でベルリンまで繋がっていると知り、強い憧れを抱いていたのだ。

モスクワからベルリンに向かう間に、ベラルーシポーランドを通過し、その間3回も国境を越えることになる。島国で生まれ育った我々にとって、陸路で複数の国の国境を越えるというのは、逆らい難い魅力がある。萌えに萌える。

とはいえ、モスクワーベルリン間は3泊しかないため、せっかくの11連休をなんとかして埋める必要がある。

そうだ、残りの日程も鉄道で埋めよう。


そうして路線図と睨めっこをしながら、旅程を検討した。誰得情報の羅列にはなるが、どのように旅程を決めたかを書いておく。断っておくが、以下、謙遜でなく誰の得にもならない俺得情報である。

 

 

 

美しき赤き旅程

まず、最初は以下の旅程を考えた。


・成田から特典航空券でインド、ニューデリー

アエロフロートで、モスクワ経由、サンクトペテルブルク

サンクトペテルブルクから寝台列車「赤い矢」号でモスクワ

・モスクワから寝台列車ポロネーズ」号でベラルーシを経由してワルシャワ

・ベルリンワルシャワエクスプレスでベルリン

・ベルリンから高速鉄道「ICE」でケルンまで

・ケルンから赤い高速鉄道「タリス」でパリまで

・パリからモスクワ経由、アエロフロートで成田


すなわち、「赤い矢」号を鏑矢とし、鉄道でヨーロッパ亜大陸を花の都パリまで横断、赤いタリスで旅を閉じる、赤い鉄道旅である。美しい。

 

ちなみに、最初に無駄にインドに寄るのは、GWへの対策である。ヨーロッパまでのチケットはそれでなくても高いが、出発を祝日の異なるインド発にすることで、GWでもオフシーズン価格のチケットが手に入るのだ。そして、インドまでの特典航空券をビジネスクラスで取ることで、優先レーンが使用でき、成田空港の混雑にも煩わされることはない。

 

 

これもまた美しき旅程

しかし、色々と調べるうち、ロシアーベラルーシ国境を陸路で渡ることを避けるよう、ベラルーシ大使館から通達が出されていたことがわかった。

リンクの一部を引用すると、以下の通り。

ベラルーシとロシアは連合国家として出入国管理を統一しており(中略)現在ロシア・ベラルーシ間に陸路での国境通過地点がないため,飛行機を利用することをお勧めします(邦人が陸路で越境できなかった,とのトラブルも発生しております)。

 

また、越境できないだけで済めば良いが、うっかり越境できてしまった場合、外務省によると、以下のような恐ろしい事態に発展する恐れがある。

サンクトペテルブルクからキエフに向かっていた日本人が知らぬ間にベラルーシを無査証で通過していたため,約20日間拘束された例があります。

 

行ってみたらイケた、という情報もあったが、あまりにリスクが高すぎる。仕方なく、美しき赤き旅程を泣く泣く破り捨て、別の美しいルートをとることにした。(灰色字は変更のない部分、赤色字は変更点)


・成田から特典航空券でインド、ニューデリー

アエロフロートで、モスクワ経由、サンクトペテルブルク

サンクトペテルブルクから高速列車「アレグロ」号でヘルシンキ

ヘルシンキからフェリーでストックホルム

ストックホルムから「渡り鳥」ラインでドイツ側リューベックまで

リューベックから鉄道を乗り継いでベルリンまで

・ベルリンから高速鉄道「ICE」でケルンまで

・ケルンから赤い高速鉄道「タリス」でパリまで

・パリからモスクワ経由、アエロフロートで成田


この旅程のポイントは、渡り鳥ラインである。この電車は、電車ごと船に乗り、バルト海をドイツまで渡るのだ。なんだそれ!エロすぎるだろ!

 

 

力技の旅程

しかし、「渡り鳥」ラインのオンライン予約がいつまで待ってもオープンにならない。

痺れを切らした我々は、このそこそこ美しいルートも殴り捨て、以下の少し力技のルートをとることにした。


・成田から特典航空券でインド、ニューデリー

アエロフロートで、モスクワ経由、サンクトペテルブルク

サンクトペテルブルクから高速列車「アレグロ」号でヘルシンキ

ヘルシンキから、ブリティッシュ・エアウェイズでロンドン

・ロンドンから、ユーロスターアムステルダム

アムステルダムから、ICでベルリンまで。

・ベルリンから高速鉄道「ICE」でケルンまで

・ケルンから赤い高速鉄道「タリス」でパリまで

・パリからモスクワ経由、アエロフロートで成田


ヘルシンキから飛行機、というチート技を使っているのが正直美しくない。飛行機が使えるなら何だってできるやんけ。

しかし、昔からユーロスターにも乗ってみたかったし、そういえばBrexit直後の大英帝国にも挨拶しなければならないし(計画当時は確か4月12日にEU離脱予定だった)、美しくはないが一度で色々事足りるルートではある。

そんなわけで、我々はこの力技ルートで新しい年号を祝うことにした。

 

なお、正直に言えば、これらの検討を行ったのは、全て夫である。

私は「ふん、いいね」とか「ちょっとヤダ」などテキトーなことを言いながら、ダメ人間パンなどを頬張っていたに過ぎない。

まあ良いや。 腹減ってたんだよ。

 

 

さて、実際の旅程は?

いやもう、本当に全然計画通りに進まなかった。乗る交通機関の約半分でトラブルがあった。こんなの初めて。やれやれだぜ!

灰色字は順調に進んだ部分、赤色字は計画通り進まなかった部分)


・成田から特典航空券でインド、ニューデリー

アエロフロートで、モスクワ経由、サンクトペテルブルク

→例のパキスタン上空封鎖により、かなり遠回りしてモスクワへ。

サンクトペテルブルクから高速列車「アレグロ」号でヘルシンキ

ヘルシンキからブリテッシュエアウェイズでロンドンまで

・ロンドンからユーロスターアムステルダムまで

→電気系統の故障により速度低下、ロッテルダムで立ち往生。コレはアカンとの判断により、ICに乗り換え。

アムステルダムから鉄道でベルリンまで

・ベルリンから高速鉄道「ICE」でケルンまで

→トラブルがあったらしく、機種変更。ICEでなくIC、しかも古いボロボロの機種になり、到着時間もやや遅延。

・ケルンから赤い高速鉄道「タリス」でパリまで。

→我々の席のコンセントが故障中。加えて、隣の席にDQN日本人。

・パリからモスクワ経由、アエロフロートで成田

アエロフロート、スホイ機のシェレメチェボ国際空港での事故により、欠航。翌日のエールフランス直行便に振り替え。(亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。)

 

さらに、帰りにシャルル・ド・ゴール国際空港でTax refundの手続きをしていたら、窓口の端末が故障。我々から何か変な電波でも出ているのではないか、と疑いたくなるレベルである。

 

続く。