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細かすぎて役に立たない旅行ガイド

アムステルダム、ベルリン

ユーロスターのトラブルにより、ロッテルダムインターシティに乗り換え、アムステルダム入りした我々の目的はクロケットの自販機である。説明するまでもないが、クロケットというのはまあ概ねコロッケのようなものと言ってよかろう。アムステルダム中央駅構内には、このクロケットの自販機があるのだ。

クロケットの自販機は、一見下駄箱のようである。お金を入れ、好きな扉を開いて紙に包まれたクロケットを取り出す。この自販機の写真を撮っていないのが悔やまれるが、関東あたりの田舎でよく見かける卵の自販機と同じシステムである。いや関東以外にもあるんだろうけど。

世界中の自販機ファンがこれを目当てにアムステルダムを訪れるという。知らんけど。

 

思った以上にホカホカのクロケットをポケットに入れて乗り換えの電車を待った。

 

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ビーフクロケット。平たく言えばクリームコロッケである。塩気がキツいが旨い。もっと食べたい!!

 

オランダ人には怒られそうだが、今回のアムステルダム観光は以上である。

あとは有料トイレに入ったり、売店でストロープワッフルを買ったり、外でタバコを吸い(夫が)、吸い殻がフルヘッヘンドして薄ら発煙している(マッチ1本火事の元!)ゴミ箱に吸い殻をねじ込んだり、電車の到着が待ちきれずに再び有料トイレで用を足したりしただけである。

アムス駅はトイレが少なく、しかも全て有料だったため、アムスで1番金を落としたのは有料トイレではなかったかと思われる。

そういえば、通行人の身長がやたらと高かった。

 

アムステルダムの次は、再びインターシティでまずはハノーファーまで向かう。

独国境を越えると、「ウェルカム・トゥー・ドイッチュラント!」という英独チャンポンの放送が流れた。ジャーマニーではなくドイッチュラントというあたりに何かのこだわりを感じる。

オランダからドイツ国境を越えた途端、急激に家々の手入れが行き届き出すのが興味深い。街も清潔で、農家の納屋のようなヨレヨレボロボロになりがちな建物すらビシッと角が立っている。

 

ハノーファーでは乗り換えるのみで、今度はインターシティエクスプレス、略してICEに乗り換えた。

ICEには食堂車がついており、そこでビールを飲むのを楽しみにしていたのだが、ドイツ人のオッサンやらオジイサンやらで足の踏み場もないほど混んでいた。皆ニコニコしながらビールを飲みまくっている。いやあ、ドイツ人て本当にビール好きなんだな。

仕方なしに瓶ビールを買い、栓を抜いてもらって席に戻って飲んだ。

ビールを飲むと、疲れて寝てしまった。気づけば外は暗く、まもなくベルリン駅のチリ一つないホームに滑り込んだ。

 

ベルリン駅は、オープンな階層構造の建物で、さりげなくカリーブルストが売られていたりする。日本含め、これまで訪れたどの都市よりも整理整頓清掃清潔躾が行き届いていた。

 

ベルリン駅からブランデンブルク駅までは地下鉄に乗り、そこから宿まで歩いて向かった。

この辺りは東ベルリンであった土地である。ロシア大使館やらアエロフロートやらが並んでおり、分割統治時代の息吹が感じられる。

 

ベルリンの宿はウェスティン・グランド・ベルリン。古いながらも5Sが徹底された安心感と居心地の良さがある。

ロビーは上層階まで吹き抜けになっており、上から下まで眺めているだけで結構時間が潰せる。設計は日本の鹿島建設


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階層構造フェチにはたまらない円形の吹き抜け。音の響き方が独特であった。

 

晩ごはんは近くのビアパブにて、カリーブルストと子牛のシュニッツェル。カリーブルストは、上のカレー粉が上品で、ケチャップが少し辛味がある。大人の味でビールに良く合う。シュニッツェルもう旨いが、まあ牛カツだな。パン粉が細かいので、見た目よりもあっさりしている。

 

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シャツがシワシワなのは乾燥機で乱暴に乾かしたから。

 

前日のステーキフリットに続き「肉と芋」のみの食事である(フランスに着くまでは基本コレが続く)。来る前は芋が主食だと飽きそうだと思っていたのだが、案外飽きない。そして割と何にでも合う。主食として優秀である。

 

次の芋と肉に続く。