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サンクトペテルブルク(郵便局以外で切手を買って絵葉書を出そう)

海外から自分に絵葉書を出すことが好きな人は案外多いと思う。私もその一人だ。

 

もちろん、サンクトペテルブルクでも絵葉書を出したのだが、これが個人的にけっこう苦労したので最初に大事なことを書いてしまおう。(苦労話は後でたんまり書く。)

 

それは、郵便局の窓口が開いていない場合、切手ショップで切手を買わなければならないということだ。

事前に調べた情報では、中央郵便局内のブースで買えるとのことだったが、なぜか我々が行った時にそのブースは開いていなかった。単にたまに切手を売っていない時があるだけなのか、もう売らなくなってしまったのかは定かでない。

 

切手ショップの場所は下の地図をご参照されたい。切手のマークにмарка(ロシア語で切手の意)と書かれたガラスの看板が目印である。

 

 

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切手?マークの看板が目印。年中無休、10時から20時まで。


看板左下の木製ドアから入って右側に少し進み、最初に見えた通路を左折した奥に切手ショップはある。

あらかじめ絵葉書にЯПОНИЯ(ロシア語で日本の意)、PAR AVIONと書いておき、それを店員に見せれば、慣れた様子でちょうどいい金額の切手を出してくれる。さすがは観光地。

 あとはポストに投函するだけである。

 

 

 

さて、苦労話である。そういえば、ウラジオストクでも切手を買うのにけっこう苦労した。

今となっては、郵便局で買おうとしない方がいいんじゃないかとも思えてくるのだが、何はともあれ、この時我々が最初に向かったのは中央郵便局であった。

この日は4月30日の火曜日、時刻は午後2時を過ぎた頃である。

 

まさか切手が買えないなどと夢にも思わず、軽い気持ちで郵便局に入った。

中は体育館くらいの広さで天井が高く、木製のフレームのついた窓口が壁沿いと中央にたくさん並んでいた。前世紀の駅舎のようなレトロな雰囲気である。

 

しかし、平日昼間にも関わらず、ほとんどの窓口が開いていない。客も少なく、全体的にがらんとして寂しい。24時間営業だと聞いていたのだが、どういうことか。メーデーでもない。

 

よく見ると、手紙のようなマークのついた窓口が一つだけ、辛うじて開いていた。おそらくここで絵葉書を出せるだろう。そう思って近づいてみるも、窓口には人がいない。仕方なく、奥を覗き込んで「パジャールスタ!」と叫んで中で作業をしていた係員を呼び、絵葉書を見せて片言で「ヤハチュー、アトプラビーティ、フヤポーニユ(日本に送りたい)」と伝えた。係員は50代くらいの物静かな感じの女性である。

係員はそれを聞いて困った顔をし、ロシア語で何かを伝えようとした。しかし私の語学力では、早すぎて何を言っているのか全くわからない。わからない(ヤニパニマーユ)と言うと、さらに困った顔になった。

深い溜め息をひとつ吐くと「こちらへいらっしゃい」と手招きして我々を奥の窓口に連れて行き、ガラスに貼られた一枚の紙を見せた。

 

そこには、だいたいこのような英文が書いてあった。(正確な文章は忘れた。)

"If you need postal stamps, please go to the Communication Museum. (Pochtamtsky Street 2)"

 

()内は住所であろう。試しにGoogleマップに入力すると、すぐ近くの場所にあるようだった。さらに、Communication Museumというからには何かしらの観光地だろうし、簡単に見つかるだろう。

様子を伺っていた係員に向き直り、「スパシーバ」と感謝を伝え、郵便局を後にした。

 

郵便局の前の通りがPochtamtsky Laneである。建物に書かれた番地を見ながら、石造りの歩道を2分ほど歩き、2番地に着いた。

しかし、そこにはホテルやカフェがあるだけで、Communication Museumどころか切手を売っていそうな売店すら見当たらない。見落としていないか、Pochtamtsky Laneを1ブロック分、端から端まで歩いてみたが、やはりない。

試しに"Communication Museum"とGoogleマップに入力しても何もヒットしない。どうもここじゃない感がすごいが、あの郵便局の張り紙は何だったのか。まさか嘘ではないだろうが、適当な可能性は否定できない。

 

サンクトペテルブルクでは絵葉書を出せないかも・・・。落ち込んだその時、ふと閃いた。

郵便局に貼ってあったCommunication Museumという英訳では登録されていない可能性に。

 

秘密兵器、Google翻訳アプリで"Communication Museum"をロシア語に変換して得られた"музей связи"の文字列をGoogleマップに入力すると、Pochtamtsky Laneに直交する通りを指し示している。

急いでそこに向かうと、切手マークの看板が見えた。すごいコレっぽいニオイがムンムンしている。

建物に表示してある住所を見ると、そこはPochtamtsky Pereulok 2であった。Pereulokとはロシア語で「裏通り」の意味らしい。ちなみに我々が先ほどいたPochtamtsky Laneはロシア語ではPochtamtsky Ulitsaである。Ulitsaは「通り」という意味だ。つまり、似たような名前のPochtamtsky LaneとPochtamtsky Backstreetの2つがあり、我々は違う方のPochtamtsky通りに行ってしまったのだ。

 

あとは先に書いた通りである。颯爽と切手ショップに入り、無事、切手を買うことができた。

それにしても、ロシアで切手を買うのは、なぜこんなに難しいのだろう。

 

なお、この後ヨーロッパの他の国々からも絵葉書を出したが、一番最初に出したにも関わらず、他のどの国よりも届くのが遅かった。