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京都でおいしい和食が食べたい(精進料理 阿じろ)

京都といえば、寺である。

本当は嵐山まで行くつもりだったのだが、朝寝坊したため広隆寺までしか行けなかった。

高校時代に日本史を取った人なら、広隆寺といえば「半跏思惟像シルエットクイズ」を思い出すだろう。菩薩像の頭にお団子がある方が中宮寺(奈良)の半跏思惟像で、お団子じゃない方が広隆寺の半跏思惟像である。

 

すっとした色気のある半跏思惟像に満足したところで、わざわざ妙心寺近くまで移動し、精進料理を食べてきた。

京夕け 善哉に引き続き、とても美味しかったので写真とともに自慢したい。

 

 

精進料理 阿じろ 本店

立派な門をくぐり、ベルを鳴らすと、どこからともなく仲居さんが現れた。靴を脱ぎ、迷路のような廊下を歩いて案内されたのは、取調室のような雰囲気の個室であった。

 

精進料理というと、何かストイックなもの、その結果味気なく腹が膨れないものを想像してしまうのだが、「阿じろ」の料理は全体的にしっかりとした味で、通常の和食よりも砂糖や油をガッツリ使っており、かなりの満足感がある。

快楽的に美味で「この生臭坊主」と言いたくなる(褒め言葉)。

 

それでは、各々の料理を説明しよう。

今回は昼6,000円のコースで、最初に梅湯と食前酒が出されるのだが、写真を撮り忘れた。

食前酒のおかげで、すっかり日本酒の口になってしまったので、2合注文。おいしかったのだが、銘柄は不明。

 

最初に出された料理は、イチジクを甘く煮たものに、生クリームのようなものをかけ、カリカリにローストしたアーモンドスライスを乗せたものである。

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生クリームは使えないはずなので、豆乳と何か油の強いもの(白ゴマとかクルミとか)を混ぜたものではないかと思う。

アーモンドが熱々で香ばしく、洋風のデザートを思わせる味であった。

 

2番目は、湯葉で千切りのキクラゲと百合根を包んだもの。
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本当に動物性のものを使っていないのか?と疑うほど、しっかりと濃いダシ味。甘みを感じない程度に、微量の砂糖を加えているのかもしれない。使っている食材から想像されるよりも、「食べたっていう感じ」がある。

 

3番目は胡麻豆腐。
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おいしいはおいしいのだが、たっぷりかけられた醤油が邪魔。全てが醤油味になってしまい、胡麻豆腐好きとしては「余計なことしやがって」と、残念に思う。

 

4番目は八寸、上から時計回りに栗の甘露煮を小麦粉の生地で包んで揚げたもの、お茶の佃煮、ウイキョウ?の辛子和え、蒟蒻の白和えである。
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白和えが甘くておいしい。栗の揚げたものは微妙。

 

次はそうめん、上にはミニトマトとすりおろしたオクラ。
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すりおろしたオクラのトゥルトゥル感が、そうめんのチュルチュル感と相まってトゥルントゥルンでチュルンチュルンである。家でも是非真似したい。

 

田楽(蓮根、生麩、大根)

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どれも油で揚げてあるので、腹にズシっとくる。大根はあらかじめダシ味で煮含めてあり、表面カリカリ中じゅわーのキャッチーな食感。もうひとつ食べたい。

 

焼き湯葉と、写真では隠れているが、下にキュウリの酢の物
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キュウリは種の部分を取り除いた上で薄切りにしており、青臭さがなく上品。確かに種を取らないと、コース全体とバランスが取れない気がする。

 

お茶漬け
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京都といえばぶぶ漬け。「ぶぶ漬けいかがどすか?」などと聞かれたわけではないので、おいしくいただいた。

 


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おこげの入ったお湯。椀の中の茶色いものがおこげ。風味付けなので、それ自体はおいしいものではない。

 

水物(梨とぶどう)
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ぶどうは皮が剥いてある!梨の品種がよくわからない。

 

デザート(葛餅)と抹茶
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葛餅には小豆が入っている。ふわふわトロトロ、ふた口で食べ終えてしまって、もう少し食べたい感じがした。

 

 

ところで、阿じろでは、我々が食べ終わると同時、恐ろしくピッタリのタイミングで仲居さんが食器を下げに来た。

あまりにピッタリなので、監視カメラでもあるのではないかなどと話していると、次からは少し時間を置いて下げに来るようになった。

やはり監視カメラか・・・(という妄想である)。

 

 

おまけ

帰りの新幹線では、伊勢丹で買ったお弁当をば。

和久傳の鯛ちらし。見た目ほど鯛がペラペラでなくて良い感じ。
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